こんにちは。KOBE STYLEのイノウエです。
今回は弊社ユニットバスとして主に展開させて頂いているタイル張りのユニットバスに関して、皆様がタイル張りの浴室についてもっているイメージと、タイル張りユニットバスに関するお話をさせて頂きたいと思います。
一部個人的見解も含まれますので予めご了承頂けますと幸いです。
「タイル張り浴室は寒い、冷たい」
多くの方がそんなネガティブなイメージを持たれていると思います。
恐らくその殆どが昔からある在来工法で作られた浴室によるものと思われます。
在来工法の浴室に関する説明はネット上にも多くの記事がございますのでここでの詳細な説明は割愛させて頂きますが、ざっくり言うと家の構造となる壁、床等の躯体等に対して防水施工を行い、さらにモルタルで下地を作って(タイル仕上げの場合)、タイルで仕上げた浴室のことです(工法、仕上は様々ございます)。
そのため外部に面する浴室の場合、外気の影響を受けやすいことと、建物の気密性能の影響を受けやすい、ことが浴室が寒くなり冷たくなる大きな原因のひとつです。
とはいえそれも一昔前のお話で、現在では施工基準の見直しや新建材の開発等もあり断熱性能や機密性能は大幅に向上しております。
一方ユニットバスは建築躯体の空間の中に、さらに浴室となる小さな建物を建てる、というイメージです。
躯体となる壁、床とは完全に縁が切れている納まりのため外部(外気)の影響を受けにくい構造となります。
性能に差はあれど、ユニットバスであるというだけで十分な断熱効果が期待できます。
「タイル張りの浴室は乾きにくく、カビが生えやすい」
こちらも在来工法による浴室のイメージだと思われます。
仕上げ材にもよりますが陶器質のタイルは吸水率が比較的高く、さらに下地となるモルタルも吸水するため使用後の乾燥に時間がかかり、カビ、汚れ等の発生の一因となります。
それに対しタイル張りのユニットバスでは(メーカーにより構造は多少異なりますが)防水処理された壁パネルに対し隙間なくタイルを圧着した構造となります。
そのためタイル裏に水が浸透することなくタイルの表面上だけの水滴のため比較的早く乾燥します。
床に関しても同様の構造となります。
タイルについて磁器タイル又はセラミックタイルなど吸水率の少ないタイルを選定頂くことでより乾燥しやくすくなります。
ちなみにroutineでご提案させて頂いているタイルは全て磁器タイルになります。
「タイル張りの浴室は掃除がしづらい」
こちらも上記でご説明した乾きにくさから来るイメージによる思われますが、ユニットバスの構造においては前述したとおり比較的乾きやすいです。
一般的にユニットバスで多く採用されている鏡面パネルにおいても、壁に凹凸のあるタイルを使ったとしても垂直である壁に関しては表面張力で残る水滴においては大差はないものと考えております。
いわゆる水はけを良くした機能性の床についても若干の水は残ってしまいます。
また水はけが良いからと言って掃除を怠ると汚れが蓄積し、水はけも次第に悪くなり掃除が大変になるという事態にもなります(注:個人的体験による感想です)
結果としてどんなお風呂も掃除は必要なんです。
タイルの目地がどうしても気になる、という場合は大判タイルを選定し目地を極力少なくする、というのも考え方としてございます。
ざっくりではありますがタイル張り浴室について私見も含め色々と書かせて頂きましたが私のお伝えしたいことはひとつ。
「タイル張りの浴室は思っているよりもいいですよ!」
ということだけです。
また機会がございましたらお風呂についてお話させていただければと思います。
ご精読ありがとうございました。
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